森のZEH③「条例と太陽光パネル」

皆さんこんにちは 森です。

今回は太陽光パネルのお話です。

最近のトレンドは、発電効率が高く見た目が美しい単結晶シリコンで、セルのバスバー(写真でいうと細長い白っぽい線)が従来よりも多くして抵抗損失を少なく出力を向上させるとか、ハーフセルにして発電時の温度上昇を抑えるという流れになっています。

また、ZEHにすれば補助金・減税面で優遇されるという面、2025(令和7)年度から東京都ではすべての新築住宅に、京都府でも2020年4月から延べ床面積2000㎡(2021年4月から同300㎡)以上の住宅・ビルなども太陽光パネルの設置が義務付けられている点(ウチは平屋なので延床面積は300㎡未満)、少額ながらも余剰買電できればローン支払いの足しになることを期待した点、災害時の安心感を鑑みて、こうした流れに先んじて、今回単結晶シリコン245Wパネルをxx枚乗せたのであります。

バスバーは写真でもわかるように1つのセル内に12本、これは国内メーカーではトップクラス。でもハーフセルではなかった。 工務店の仕様で、パネルが屋根材として扱われているので、破損時は火災保険が適用される。

さて、タイトルにせっかく「条例」と銘打ったので、条例の話をしましょう。 
京都市の景観条例では、青いまだら模様の多結晶シリコンパネルは禁じられています。 こう配屋根なのでパネルの最上部は棟を超えずに屋根面に密着させること(以上、共通基準。 出典:京の景観ガイドライン 建築デザイン編)、また、立地が風致地区「景観的な配慮を求める地域」に指定のため、上記共通基準に合わせて、形をよくまとめ、屋根の形状に合わせて設置することとされています。 このため、屋根形状は旧宅同様に切妻屋根(寄棟も可。片流れ屋根にすればもっとパネルを置けたのだが、この地区では不可)、パネルのデザイン上、パネルのアルミふちが黒い単結晶シリコン一択となった。 もともと目立たず落ち着いた色調の屋根にしたかったので、ちょうどよかったんですがね。 そして、パネル設置面は反射光が近隣住宅に当たらないように高くなったため、パっと見で2階建てに見えるらしい。 セルフメンテどないしょ。

(写真は今年6月に現地打ち合わせついでに足場伝いで屋根に上がって撮影したもの。 5月の上棟後にパネルが設置されたが足場で翼を休めた鳥によって8カ所「被弾」されてしまったため早速洗い落した。)

設置した太陽光パネル