保護継電器の種類

皆さん、こんにちは。Mr.アンドロイドです。今回、保護継電器の種類を解説させていただきます。

継電器は電気回路で使用される装置で、通常、制御信号を受け取り、高電圧を制御する役割を果たします。この機能により、電力供給を切断したり再接続したりするために使用されます。

保護継電器は、電力系統を異常から保護するための装置で、電力システムの信頼性と安全性を維持するために不可欠な要素です。保護継電器には多くの異なるタイプがありますが、以下は一般的な保護継電器の種類です。

  • 過電流継電器(OCR): 電流が設定値を超えた際に回路を切断する。過負荷の検出に使用される。
  • 地絡過電流継電器/地絡継電器 (OCGR/GR) : 零相電流が設定値を超えた際に回路を切断する。地絡事故の検出に使用される。
  • 過電圧継電器(OVR): 電圧が設定値を超えた際に回路を切断する。電圧条件確認用や絶縁保護監視に使用される。
  • 不足電圧継電器 (UVR) : 電圧が設定値を低下した際に回路を切断する。停電や負荷の短絡等に伴う電圧低下の警報用に使用される。
  • 地絡過電圧継電器 (OVGR) : 零相電圧が設定値を超えた際に回路を切断する。地絡事故の検出を補助する。
  • 地絡方向継電器 (DGR) : 零相電流と零相電圧を取り込み、地絡回路に流れる零相電流の大きさと(零相電圧を基準とした)位相の関係により動作する。設備内ケーブル長が長くなる場合、他回路事故での誤動作防止として使用される。
  • 過周波数継電器 (OFR) : 商用周波数(50/60Hz)を超えた際に回路を切断する。発電機回路に使用される。
  • 不足周波数継電器 (UFR) : 商用周波数(50/60Hz)を低下した際に回路を切断する。発電機回路に使用される。
  • 逆電力継電器 (RPR) :  需要家側から系統側へ電気が逆流(逆潮流)した際に回路を切断する。自家消費用の発電設備(例えば、自家消費型太陽光発電)を有する施設から系統側へ電力の流出しないように使用される。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!