ダクトの圧力損失計算(2)
皆さんこんにちは、タンです。
今日は、ダクト経路における圧力損失計算を続いております。
前回は、等速法で計算しましたので、今回が定圧法で例題を解説いたします。
定圧法圧力損失計算式: Q = q x L (Pa)
q : 単位圧損(Pa/m)
L : 経路長さ(m)
では、例を揚げた受付・エントランスで熱交換器圧力損失計算を解説いたします。
部屋情報:受付・エントランス
面積S:35.85(㎡)
占有面積H:5(㎡/人)
収容人数 n:S/H = 35.85/5 = 8人
単位換気量 q:30(㎥/人・h)
必要風量:Q= q x n =30 x 8 = 240(㎥/h)
有効換気量率:0.85
換気扇風量:240/0.85=282(㎥/h)
1. ダクト直管長さ
•L = 2.1 + 1.4 = 3.5 (m)
2. エルボ相当長
•エルボ(90°) 2個
右の表を見ると、摩擦抵抗係数は0.015時の相当長は2.25(m)
2個があって 2 x 1.35 = 2.7 (m)
曲率半径(R/D) | 相当長L(m) (直径0.15m時) | ||
摩擦抵抗係数(λ) | 相当長 | ||
1.0 (λ損失係数= 0.22) | 0.018 | L=12D | 1.8 |
0.025 | L=9D | 1.35 |
3. 屋外端末相当長
ベンドキャップ FY-MFA063 使う給気時の相当長は17(m)
4. ダクト経路長さ
L = L1 + L2 + L3 = 3.5 + 2.7 + 17 = 23.2 (m)
5. 単位圧力損失
空気線図で、風量Q=282(㎥/h)の直径D=150(mm)ダクトを使うと、単位圧損は1.9(Pa/m)
右の線図はλ=0.018ときなので、今回λ=0.015では、単位圧損
q = ( 0.015 x 1.9 )/0.018 = 1.6 (Pa)
ダクト損失Q=q x L = 1.6 x 23.2 = 37.12 (Pa)
備考
単位圧損別の確認方
風量Q=282(㎥/h) = 282/60 = 4.7 (㎥/min)
ダクト直径D = 150 (mm)ときの圧力損失(mmH2O)は0.17(mmH2O/m)
→単位圧損 q = q(mmH2O) x 9.8 = 0.17 x 9.8 = 1.66 (Pa/m)
等速法 | 定圧法 | ソフト計算 | ツール計算 |
38.58(Pa) | 37.12(Pa) | 37.15(Pa) | 35.1(Pa) |