森のZEH ⑥「家庭用全熱交換器」

皆さんこんにちは 森です。 

今回は家庭用全熱交換器のお話です。

断熱性能の良い住宅になると、春と秋の昼間を除いて室内気温の保温を目的に窓・扉を閉め切らざるを得なくなります。 その間の換気を全熱交換器に頼ることになります(さすがに調理中・食事中やにおいの出る事では単なる給気口と換気扇に頼らざるを得なくなりますがね)。

 「全熱交換器」ってなんやねんってなじみのない方には、「ロスナイ」といった方がわかりやすいでしょう。 三菱電機さんが1970年に開発した紙の持つ”熱”と”湿度”を通す性質を巧みに利用し、排気される汚れた室内空気と取り込まれる新鮮な外気とがロスナイエレメントを通過する時、温度(顕熱)と湿度(潜熱)の交換を行う機器です。 建てていただいた工務店様の標準仕様では、半畳分を機器本体のスペースに充てています。 展示場ではD社製が入っていましたが、ウチに入ったのはP社製でした。 工務店様は自社でよく実験を行うので、その結果を根拠として、この機器を24時間動かしっぱなしにしろと引渡の時に指示されました。 消費電力量が気になるところですが、0.03kWh程度とさほど気になるものではありません。

 最近急に寒くなり、冷房よりも暖房の方が消費電力量が高く、ZEHの性能の真価が発揮されるであろう季節となりました(3週続けてこんなこと言ってるよ)。
 日付が変わる前(当時室温21.8℃)に床暖房を切り、普通の給気口を閉じて8時間・・・外気温8.0℃(右写真下段)に対して室内気温は18.6℃(同上段)。 まあまあこんなもんかと思いつつも、旧宅で石油ストーブと掘りごたつにかじりついて震えていたことを思うと、お得感マシマシです。 風情は消えましたが。
 ただ、床暖房をつけると空気が乾くので電気ケトルの出番は増えそうです。

 さて、お得感マシマシと書いたところで、思い出したるはランニングコストの話。 床暖房+全熱交換器VS石油ストーブ(旧宅)で1日当たりのコスト比較を書こうかと思いましたが、床暖房の仕様書が手元にないので、それは次回お伝えします。